■2WAY ランチボックス

ある日、得意先の企画担当者(女性)と商談中の時に、その担当者の方の使用している「お弁当箱」の話になり「日によって容量を調節できるお弁当箱が欲しい」というヒントがあり、そこからアイデアを考え「1 段でも2 段でも使えるお弁当箱」(2WAY)が誕生。苦慮したのは答えはあっても方法が見つからない。そしてその結果として止め具の内側を1 段使用時、2 段使用時でも使えるようにすることであった。
記者: 当時、会社で「お弁当箱」を作った実績はありましたか?

社長: 「ベルトランチ」「スタックランチ」がすでにありました。特に「スタックランチ」は入れ子可能な商品でしたのでヒントになったのは事実です。「2WAY」は「ベルトランチ」「スタックラ ンチ」で培ったレール上に誕生した商品と言えるでしょう。


記者: 「止め具の構造」に非常に苦慮されたようですが、何か解決のヒントになる糸口があったのでしょうか?

社長: 簡単には行かなかったです。設計担当者と何度も何度も話し合い「面倒でなく簡単に変えられるもの」とは言いました。


記者: 「2WAY」型のお弁当箱は当時あまり無かったと聞いてますが、先駆け的な商品を発売する事に不安はありましたか?

社長: 毎回です(笑)。今、現在でも100%の自信を持って発売に至った商品は一度もありません。
そういった意味でいつも「リスク」と共に歩んで来たと言えますね。